職場の後輩が誘ってくれてアイスを食べに行くことになり、流れで家に呼んでもいいように自宅を5億年位ぶりに片付けた。各所に幾星霜降り積もった埃を取ったり、燃えないゴミやリサイクルに出す衣類、もう読まない本などを寝室やシューズクロークに隠したり、細々したものを整理したり。部屋がスッキリして助かった。お昼に待ち合わせして海鮮丼を食べてアイスを食べてちょっと家に招いて休んでから本屋とカフェに出かけた。本屋で面白そうな本をシェアしてそれぞれ2冊ずつ買った。私は読んでいた途中の多和田葉子の『百年の散歩』がベルリンの街歩きのエッセイ風小説だったので、気になっていた香山哲の『ベルリンうわの空』を手に取ってみたらすごく良さそうだったのでそれと、リディア・デイヴィスの『話の終わり』を買った。リディア・デイヴィスは短編集の『ほとんど記憶のない女』だけ読んだことがあって、『話の終わり』は長編で評判がすごく良いので買ってみた。岸本佐知子訳だから、きっとそのうちには読むと思っていたんだけど、なんか今な感じがした。本屋の後で行ったカフェで、『ベルリンうわの空』を5割くらい読んだ。すごく良かった。
帰宅後もお酒を飲みながら『ベルリンうわの空』と『百年の散歩』を交互に読んでどちらも読了した。ベルリンの様子が漫画でよくわかって、『百年の散歩』も解像度が上がるように感じた。『ベルリンうわの空』はあと2巻あるから、早速買いに行こうと思った。
21日は札幌演劇シーズンの札幌座公演『西線11条のアリア』を観に行った。前に行った演劇でチラシが入っていて、面白そうだったので。札幌市の市電の駅に、炊飯器が置いてあるポスターと、ストーリーの核心のよくわからなさに惹かれて、とにかく舞台上でご飯を炊いて食べるシーンが観たいという一心だった。舞台上でちゃんと炊飯器のスイッチを押して、20分くらいで立ち上ってくる湯気。ご飯の香りが、する気がした(今日は鼻詰まりだったのが惜しかった)。炊けた音がアリアなのかなって思ったけど、音は鳴らなかった。タイミングの都合などもあるのだろう。私が演出でもそうする。ストーリーも予想できない感じでとても良かった。札幌市交通局を応援したくなった。あと佐藤水産(以前から応援している)。観劇の後、カフェで綿谷りさの『蹴りたい背中』を読んだ。蹴りたいって、おま、蹴っとるやん。
カフェの前に、札幌駅周辺の大型本屋で『ベルリンうわの空』の在庫がなかったので帰り道で昨日の本屋に寄って、続編をゲット。帰宅して入浴して、これを書く前に少し読んでいた。とてもいいなあ。また明日から平日で、戦いもあるだろうけど無理せずにやっていこうという気持ちになれた。