読書とカフェの日々

読書感想文と日記

4月25日のまつ毛

昨日帰り道でビューラーを買った。ビューラーわかるかな。まつ毛を挟んでカールさせるややこしい形状のアルミ製の器具です。長年何も考えずにドラッグストアで売ってる資生堂のビューラーを使ってきて、ある日突然「新調したらどうかな」と思ったんです。そして「マキアージュ」のビューラーを買ったのです。マキアージュも大元は資生堂なので、やや黒っぽいボディに高級感があるほかは見た目上の違いはなし。しかしこれがどうしたわけか全く使い心地が違って、まつ毛が上がらない。こんなに違うのかね。使ってみて、まつ毛を挟む部分のゴムが硬いのが唯一はっきりと違いを感じたところなんだけど、いつも通りの手技でまつ毛を挟んで手首を返してもまつ毛たちの角度に目に見える変化がなく、なんなら方々に勝手な方向性を見つけようとしているようにも見える気がするし、マスカラも塗りにくいし、これはいかんと思った。それで結局、なんでもない資生堂のビューラーを買い戻したのです。今朝からまつ毛が元通りになって、マスカラが塗りやすい。目力が出た。

特に不満がなければ、ビューラーは変えなくてもいい。不満があれば、変えたらいいということがわかった。なんじゃそりゃ。

今日は読書進まず(なので苦し紛れにまつ毛の話を書いたのです)。ニコルソン・ベイカーの「中二階」の冒頭だけちょこっと読んだ。癖の強さがすごい。もし大きな本屋で見かけたら、ぜひパラパラして中身を見てほしい。これはやばい。果てしなく細かい描写に果てしなく細かい注が付いていて(字も小さくてびっしり)、どんな順番でどう読んでいくかどうかというところから読者をまごつかせる。こんなときにどうしたらいいか教えてよという気持ち。お昼休みに買い物に出かけたところから始まっているっぽいんだけど、もしかしてだけど、この調子で行くと、オフィスに戻るところで終わるのではないかという予感がしている。まじか。帯には、“想像力が細胞分裂のようにあふれ出す前代未聞の「極小(ナノ)文学」!“と書いてあるけど、それがここまでの有り様とは予想できなかった。顕微鏡的観察と思考のナルシシズムって感じ。読み終わったら感想を書こう。

お風呂でしっかり目に寝てしまい、「ライティングの哲学」の感想をまとめたかったけど、辿り着かなかった。明日か明後日かには。