読書とカフェの日々

読書感想文と日記

4月10日の日記


7時台には覚醒していたが、休日ということでやっぱり8時過ぎの起床。

カフェラテを淹れて昨日読みきれなかった「宇治拾遺物語」を読み切る。時代設定がハッキリしない話も多いという宇治拾遺物語町田康の訳では「けっこう前」「かなり前の話」など「前」のバリエーションが豊富であり、前のレパートリーを読むだけでもちょっとおもしろ。さくさくと読めた。民衆の爆笑によって終わっている話が半分くらいかな。楽しそうでなにより。

 

 

ちょっと前に読んだ「82年生まれ、キム・ジヨン」の感想を途中までまとめる。有名な作品だけど、この作品はすごい。このすごい感じをなんとか言葉にしたいと思い続けていたけどこれが難しいのね。構成がすごい、思い切っている、勇気あると思う。内容もすごい。啓蒙的である。女性の生きづらさ。構造を変えていくことの困難さ。この人生で社会構造を乗り越えようとするときには何かを諦めなくてはならなかったり、後に続く女性の権利を奪ってしまうかもしれないジレンマ。同じ苦しみを持つ人に恨まれてしまうかもしれないなんて辛すぎる。ジヨン氏の母が男の兄弟の学費を稼ぐために働いた過去や、家族や子どもたちを養うために商才を発揮していくかっこいい姿、娘たちの職業選択など将来を思う姿に心打たれながらも(本当に母がかっこいい、母親ってすごいと思って感動したんだけど)、賞賛することのむごさということを初めて考えた。献身したくてしてないんだよ、それはもちろん非常に困難なことで、並外れた努力をしてきたんだけれど、そんなことをせずに生きられた方がよかったに決まっているから。賞賛されると嫌だったなんて言いにくくなるから。差別や社会構造の問題を美徳とすり替えてはいけないんだ。

そうそう。こういうことを書きたかったんだな。日記で書こうとした方が思いを素直に書けるのかもしれない。後で、読書記録の方にもコピペしておこう。

 

 

休日なので、お昼前からどこかに出掛けておしゃれに過ごそうとか思い、お昼ご飯はしゃば蔵で羊だらけのキーマカレーを食す。大辛が割と辛かった。食後、何か欲しいものを探して駅ビルをうろうろしたけど特に見つからず。今日の目的地、おひとり様専用の読書室CAVE STOREへ。お店の扉への入り口がすごい狭い。転げ落ちそう。なかなか入りにくい構えである。お店のドアは割といい勢いで開いて、すぐにカウンターあり、奥に一人用のデスク席3席と、カウンター席。空いてたデスク席に陣取り、今日の文庫を読む。カフェオレを注文。カフェオレボウルが大きい。カフェオレが熱い。とても静かで落ち着いた雰囲気で良かった。時計の秒針のチコチコ音がでかいけど、今日はそこまで気にならないコンディションだったからOK。卓上のメモ帳には、お客さんが残していったおすすめの本や、その日に読んだ本の記録などが書き付けられていて、私もなんか書き残そうと思ったけど本読んでたら忘れちゃった。また行きたい。