読書とカフェの日々

読書感想文と日記

5月7日

昨日はやっぱり眠れなかった。眠気が来るまでシティーハンターをリプレイしたり、作業的なゲームをしたりして過ごして1時ごろ就寝。朝は案外問題なく起きて出勤したけど、お昼食べたら眠くて休み時間少し寝ていた。今週は仕事の予定が目一杯詰まっていてなんとかやり切らねばという感じだったけど、蓋を開けるとなんとかなりそうな感。余裕ができたところに余分な何かを詰め込まないようにしよう。

カミュの「異邦人」を読み終えて、気になるところもあったのですぐに二周目に入った。

実際どういう話なのか知らなかったから、これまでなんとなく聞いていた話から抱いていた印象と全然違うなって思った。しかしずいぶん正直ものの主人公だな。主人公ムルソーが殺人を犯してしまってそのわけがどうも判然としないっていうのはみんな知っている通り。構成はシンプルで第一部の終わりでムルソーが罪を犯し、第二部で逮捕勾留されて裁判になるという筋。裁判では死んだアラビア人のことなんかみんなどうでもいいみたいで、母親が死んだのにムルソーが無感動であったことなどばかりをやんやされて刑罰がほとんどレトリックで決まって行くことに現代的な違和感を感じ(罪刑法定主義に反してるんじゃない?)ながら、意味づけから超然としているかのように見えるムルソーにむしろ同情的な気持ちになった。不条理というなら、殺人の動機が不透明と云うようなことではなく、了解性や物語性がないと何事をも理解できないという立場の方がより貧しく不条理だと思う。そんなものはないかもしれないのに。そんなものはなくてもアラビア人はムルソーの銃弾によって死に、ママンが死んだことはムルソーの責任ではないのに。ムルソーの正直さをどう読むか、刑務所の生活と裁判を通してのムルソーの心の動きをどう読むかで印象が分かれそうな作品。

ああでも眠い。2周目終えられそうにない。今日は早いところ寝よ。また明日になったら印象が変わってそうだけど、とりあえず今日の分の感想として残しとこうかしら。

では。今日の日記はホントつまんないな。読んだ人いたらごめん。