読書とカフェの日々

読書感想文と日記

7月初旬:最近買って届いた本

Amazonで買った本がぼつぼつ届く。ついつい買ってしまう。本を読んでは本を買い、動画を見ては本を買い、人と話しては本を買い、何もなくてもなんとなく本屋に行ってしまう。全部読みたくて買っていても、買うのと読むのとに圧倒的速度の差があるので積読は増えるばかり。もやは積読は資産と割り切っているし、たくさん買えばたくさん読めて、たくさん読めばたくさん書ける気がするのでどんどん買うようにしている。
実は元々は小説って苦手で、学術系やノンフィクションが読書の大半だった。むしろ読書とはかくあるべしくらいに思っていた。小説だけが読書ですかってんだ。読んだとしてもミステリかSFだった。それが小説を色々と読むようになって、意外にも純文が面白くて、だけど色々と読んでいくうちに正直良さがよくわかんなかったり、すごく困惑するようなものもあるんだけど、だからこそさらに引っかかって捕えられてしまっている感がある。そういうのに色々と遭遇して、どう読んだらいいのか、それは正解とかじゃなくて、文学を愉しむ方法がもっとあるんじゃないかって思っていて、その辺りのことを勉強したいし、そもそももっと色々な古今東西のものを読んでいきたいなって思っていたりする。一方では、数冊しか読んでいなかったとしても、「この作家が好き!」って憚らずに表明していきたい。好きなものからもどんどん広げて行きたい。それらを両立できそうで、筒井康隆の『文学部唯野教授』と『文学部唯野教授のサブ・テキスト』と笙野頼子の『徹底抗戦!文士の森』を購入した。

文学部唯野教授』を読んでいて、非常に読みやすくてふへらっと笑いながら半分くらいまで読んだ。「大学」と「文学」のふたつの世界の権力構造における主人公唯野教授のサヴァイヴァル的日常と唯野教授の文学理論・文芸批評の講義が並行して描かれていて、面白おかしく楽しめるだけではなくて文学の勉強にもなってしまう斬新なスタイルの私得しかない小説だった。しめしめ狙い通り。これを読み終わったら、マケプレで買った『サブ・テキスト』の方もすぐに読んでしまおう。
そして純文学論争の笙野サイドの記録である『徹底抗戦!文士の森』マケプレで買ったんだけど、定価より千円安くて初版新品だったのでこっちも得した気分。笙野頼子は難解なんだけど、読んでて楽しくて読めてしまって消化不良。これは一体どうしたらいいのですかという状態で、これ読んで少しお勉強も兼ねて少しずつ噛み砕いて飲み下していけたらいいなという下心。
そうして今日も明日も本を読むのです。