読書とカフェの日々

読書感想文と日記

積読紹介③首が限界

積読紹介の第三弾です。

ルール①目次を除いて最低5ページ読むこと。
ルール②続きが気になっても30分以上読まないこと。
ルール③読んだところまでの感想などをひとこと。(できるだけ読みながら30分の間に書いていくこと)

一冊目 上田勝久『心的交流の起こる場所』

以前に著者の先生とたまたま接する機会があって購入したけど積まれたままになっていた。この先生は面白くて優しそうで学生にも人気がありそうだった。本書のテーマは心理療法における行き詰まりと治療機序。事例から普遍を抽出する、具体から抽象を描き出し、また別の事例へと引き渡されていく。

本書はひとりの心理療法家として生きる私という人間が、精神分析的な知をその範疇の中でどのように活用し、それが臨床実践にどのように影響してきたのかを紹介する書物である。(序章より引用)

序章の終わり、19ページまで読んだ。

二冊目 E・キューブラー・ロス『死ぬ瞬間 死とその過程について』

死=人生の最終段階と、それにともなう不安・恐怖・希望、死に至る人間の心の動きについて記述された精神医学・心理学の古典。著者が実際の臨床や研究・教育の機会に関わってきた瀕死の患者たちから学んだことに基づいて書かれているようだ。著者の願いは、〈この本を読んだ人が、「望みのない」病人から尻込みすることなく、彼らに近づき、彼らが人生の最後の時間を過ごす手伝いができるようになることである。〉
死に伴う嘆き・恥・罪悪感は普遍的で、死は今なお恐ろしい出来事であるが、避けられない。どのように送り、どのように迎えるか。20ページまで読んだ 

三冊目 竹田信弥+田中佳祐『読書会の教室ー本がつなげる新たな出会い 参加・開催・運営の方法』

読書会、いつか自分で主催してみたいと思っている。いつかできるかなあ。そんな気持ちで手に取って積んでいた。表紙のそでに、〈読書会に興味をもつ人のための決定版ガイドブック。参加・開催・運営に関する実践的なノウハウに加えて、有名読書会の主催者へのインタビュー、実際の読書会の様子を書き起こしたドキュメント、読書の達人との座談会など、読書会の楽しみ方を全方位的にガイドします。〉とあり、「はじめに」でも本書で扱っている話題をだいたい紹介してくれている。読みたいことばかりだ。わくわくして本文へ進む。内容はとても具体的なレベルのことが書かれているので読み物としてすごく読みやすい。料理のレシピ本のように読めるというか。39ページまで読んだ。

四冊目 草薙龍瞬『心の出家 変わらぬ日常をもっとラクに生きたいあなたへ』

心の荷物を降ろす方法は”心の出家“だった!本書では、著者の体験談を交えながら、ブッダがいかにして心の自由を得たかを原始仏典を元にたどる。

悩まなくていい時間は、悩まない。考えても意味がないことは、考えない。

どんなに忙しくても、散歩の途中や寝ているときにまで、抱え込む必要はありませんよね。

確かにそう。私も通勤時に仕事に行くのが辛いとき、「今は歩いてるだけ、嫌なことはここには何もない」と思い出すようにしている。それだって必死です。

本文を読む。第一章、いきなり疑問点にぶつかる。死因についての統計を引いて、十五歳から三九際まで、最も多いのは「自殺」である。これは正しいんだけど、そこから導かれた推測〈十代後半から三十代は、心の苦悩を理由に死を選ぶ人が多いということ〉は「死亡数」と「死亡率(10万人当たりの死亡数)」を見ると完全に間違い。四十代以降、自殺する人が減っているなんてことはないから。むしろ高齢になるほど漸増。警察庁では「六十歳以上」を平成19年から年代別に統計を取っているが、八十代までその傾向は続く。それ以上に癌で死んでいくというだけだ。草薙氏は「こういうデータを見てこう思ったんです」ということしか書いてないから主張自体が偽であるとは言えないけど、印象操作っぽくて良くないと思う。わざわざ持ち出すほどの意外性とかインパクトのある統計じゃないんだから自分の考えや経験だけで話を進めたってよかったのに。私は性格があまり良くないので、こういう感じでひとつでも疑いが生じるとその先警戒が解けない。騙されないぞ〜っていう目線で読んでしまうかもしれない。でも草薙龍瞬のことは崇めてるレベルで好きなので、目を瞑って読んでみようとは思う。19ページまで。

五冊目 アンディ・プディコム『頭を「からっぽ」にするレッスン』

来ました「レッスン」系。和書だとなになにの「練習」ってタイトル流行ったよね。その中でいちばんの名著は草薙龍瞬の『反応しない練習』だからね。と思ったら、2011年に出版された『からっぽ! 10分間瞑想が忙しいココロを楽にする』という書籍の焼き直しらしい。訳本なのにね。改題は良いとして、再編集とは? 帯にはビル・ゲイツが選んだ」と書いてあるけど、選んだだけかい。いつどこで何の目的で選んだの? そのあと読んだの? 読んだら何か言っていたの? そういうことは何も書いてない。(なんだか猜疑的。さっきのを引きずっているのかしら)まあまあと自分を宥めて読んでいく。
※裏表紙そでの著者略歴の部分に「本書はビル・ゲイツが2018年に続き、2020年も読んでおくべき1冊として推薦」と書いてあった。疑ってごめん。でもビル・ゲイツは2020年の時に2018年のことを忘れてたんじゃないかという疑念は生じた。めちゃめちゃ本読むらいし、ビル・ゲイツ
第一章26ページまで読んだ。読むだけじゃなくて、実際にやってみなければいけませんよ、という至極真っ当なことが書いてある。文章(訳文)も読みやすい。

六冊目 笙野頼子『徹底抗戦! 文士の森』

純文学闘争の十四年の歴史を笙野サイドから辿る。純文学擁護本だ。
前文読んでたら時間が来たー。何かすごくキレているけど、ちょっと歴史がわからなすぎ(無知すぎ)て内容がほぼ入ってこない。目次を眺めてみると、Ⅰで「事件」の紹介をしてくれるらしい。ことのあらましがわかってくれば前文も意味をなすのだろうか。元気な時に読みたい。

なんとか第三弾までやってみたけど、選んだ本を消化しきれなかった。何が限界って首と肩が限界だ。軟弱〜。読書体力がないわ〜。それでも放置していた本の雰囲気が掴めて、今の気分にあったものを選べそうだ。すぐに忘れてしまうので、自分自身でも記録を読み返して、読めそうなものからじゃんじゃん読んでいきたい。そしてじゃんじゃん積むのだ〜。

第一弾〜三弾で紹介した積読本。『請願』が抜けてた。