読書とカフェの日々

読書感想文と日記

4月20日の日記

昨夜は職場の人と飲んだ。ちょっとした騒動の片がついた慰労会のような飲み会であった。久しぶりにお酒をたくさん飲んで、自分のことなども色々話しすぎてしまって、一晩明けてちょっと後悔。今日は二日酔いになるかなと思ったけどそれ程の不調はなかった。

今朝は目が醒めた後も布団の中でKindle Unlimitedで読んでいた染井為人の「悪い夏」を読んで、ベッドから抜け出した後もさらに1時間ほど読んで読了。市役所の保護課で働く普通の真面目で優しい主人公が、生活保護の周辺の悪い人たちとともに事件に巻き込まれていくちょっとだけミステリ仕立ての物語。ヤクザの悪役が不正受給問題に関して地味にいいことを言ったりするけどステレオタイプの域を出ない。登場時めちゃくちゃクズなキャラが最終的に割とまともというかサラリーマン的哀愁が漂っていて最後はちょっと同情的になった。文章は軽めで特別上手って感じでもないんだけど読みやすくて中盤が特に引き込まれた。最後のドタバタも嫌いじゃないぞ。ここまできたらめちゃくちゃのめちゃくちゃで終わってくれと筆者を応援するような気持ちで読み終えた。人物の動き方がアウトオブキャラクター(最近覚えて使ってみたかった単語)というか、ちょっと不自然じゃない?って思う部分もあり、描写がもう少しあったらなあと思ったな。

読み終えて、飲酒後の脱水を炭酸水で補い、外でお昼ご飯。その後は先日節穴現象にやられて定休日訪問してしまったおひとりさま専用のカフェへ。入店時だけ混んでいてちょっと並んだ。窓際の良さそうな席に案内されてカフェオレとどら焼きをいただきつつ村上靖彦の「客観性の落とし穴」を読了。続いて、ジャネット・ウィンターソンの「灯台守の話」をさらに読み進める。静かな店内と休日の気だるさにウトウトしてちょっと寝てた。その後ジュンク堂へ。書見台と群像(ルシア・ベルリンの小特集に惹かれて)を購入した。前からある書見台は大型本用に買ったもので、大きくて重くて使用時の大掛かりな感じが不便であったので、文庫や普通の単行本を広げながら引用したりメモしたりする用に小さめのが欲しかったんだ。写真ではフライングタイガーで買ったノートの下になってほぼ見えてない。

さてさて。今夜こそは「灯台守の話」の感想を書こう(意気込むと書けないような予感が既にあるが)。